日立パワーソリューションズ訴訟

日立パワーソリューションズ(旧日立田浦)で溶接工として働きアスベストにばく露して退職後に悪性胸膜中皮腫を発症。労災認定され療養中のKさん(横須賀在住)が日立を相手に損害賠償裁判を起こした。

2017年5月から始まった団体交渉では、因果関係は一応認めた上で、「日立の内規では死亡したときに1,000万円の見舞金」しかない、現在「本社が制度の見直しを考えているようなので待ってほしい」の繰り返しで全く進展せず2019年10月25日に横浜地裁横須賀支部に損害賠償裁判の訴えを起こした。

日立製作所本体では、これまで82名の方がアスベストのため労災となり亡くなっている。日本を代表する企業の補償がわずか1,000万円だ。日立の車両部門笠戸工場で長年働き、退職後に中皮腫のため死亡したNさんの場合も、団体交渉で日立は「1,000万円」というだけで全く不誠実な対応をし、2019年10月9日にNさんのご遺族は岐阜地裁に損害賠償裁判を起こしている。