アスベストユニオンとは

2020年3月9日

アスベストユニオンは、アスベスト問題における企業の責任追及は、労働組合こそが担わなければならないと考え、主に団体交渉によって、情報を開示させ、賠償問題を解決することで、大きな成果を上げてきた。もちろん裁判や労働委員会での闘いを余儀なくされる事例もあったが、臆することなく、雇用主のみならず、元請、親会社、製造メーカーなどの責任も追及してきた。

一方で、いくつかの課題も残されている。石綿肺がんについては、行政訴訟での勝利にもかかわらず、相変わらず労災請求も認定もまだまだ少ない。少数であるが、残念ながら敗訴した事例もある。職場のばく露がはっきりしない中皮腫について、労災請求に至っていない事例が、社会の関心が薄れるについて、むしろ増えている。「中皮腫・アスベスト疾患患者と家族の会」や各地の安全センターとの連携は、補償のみならず、予防対策や日常的な団結のためにも、より重要になっている。

とりわけ「キャラバン隊」という形で、治療中の会員が自ら主体的にさまざまな活動を担う動きが大きくなっていることを受けて、より積極的に連携を深めていく。まだまだ数多くの被災者と出会えていないことを率直に反省し、組織や運動体ではなく、一人一人の患者さん、ご遺族と共に闘うことを忘れてはならない。

活動は、首都圏と関西を中心に行われてきたが、九州、中国地方から、中部、北陸などへと、全国的な広がりを作りつつある。地域によって、企業や労働運動の状況が異なるとはいえ、生命と健康に地域格差など許されない。高齢者に対する年齢差別も改善させてきたが、現役世代の被災者の相談も増えており、文字通り生活を守る闘いが求められている。

第14回定期大会報告

Posted by asbestos-union